コスメニスト

化粧品研究員に教わった知識をベースにコスメ解説しています。

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リンス、コンディショナー、トリートメントの違いがわかる!

〜リンス、コンディショナー、トリートメントは同じ?〜
違いと配合成分について例題を用いて分かりやすく解説します。


ハッキリ言うと製法は全て同じです。
 いずれもカチオン界面活性剤(〜クロリド)と高級アルコール(〜アルコール)を用いてαゲル(液晶)化し、そのαゲル中に油分(シリコーン、植物油、炭化水素油、エステル油)を閉じこめることでクリーム化しています。ですので、基本的に同じものです。

 ただし商品コンセプト上、トリートメントは高級感を出すためコンディショニング成分を多く配合する事が多く、毛髪の仕上がりは下記の用になる可能性は高いです。

トリートメント>コンディショナー、リンス


★クイズ
 以下に「大島椿プレミアムトリートメント」の全成分を載せましたので、カチオン界面活性剤、高級アルコール、油を見分けてみて下さい!


(全成分)
水、カメリア種子油、ステアリルアルコール、セテアリルアルコール、ジメチコン、ベヘントリモニウムクロリド、(ここから配合濃度1%以下)ツバキ種子エキス、ツバキ花エキス、ツバキ葉エキス、ジココジモニウムクロリド、クオタニウム-33、BG、エタノール、イソプロパノール、クエン酸、メチルパラベン、香料


(ヒント)
カチオン界面活性剤:語尾に(〜クロリド)がつきます。
高級アルコール:語尾に(〜アルコール)がつきます。
油(シリコーン含む):語尾や語中に(〜油、〜メチコン、〜酸〜)がつきます。


(答え)
カチオン界面活性剤:ベヘントリモニウムクロリド、ジココジモニウムクロリド、クオタニウム-33(18-MEAをカチオン化したものなので特例です。ごめんね)
高級アルコール:ステアリルアルコール、セテアリルアルコール
油分:カメリア種子油(椿油)、ジメチコン(シリコーン

 

(解説)
 化粧品は配合量が1%より多いと、多い成分順に記載する事が義務付けられています。2番目にカメリア種子油(椿油)が5番目にジメチコン(シリコーン)が記載されているため、油分が多い事がわかります。椿油が多い+シリコーン配合ですので、しっとりとまとまるトリートメントと推測できますね!
 また、基本的にエキス類(〜エキス)、防腐剤(メチルパラベン)、ph調整剤(クエン酸)、香料は1%以下になります。そのため今回はツバキ種子エキス、ツバキ花エキス、ツバキ葉エキスから下は1%以下だと判断しました。

 是非、気になる商品の成分を確認してみて下さいね!