コスメニスト

化粧品研究員に教わった知識をベースにコスメ解説しています。

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無印ダメージケアシャンプー解説

無印より以下の3品のシャンプーが発売されています。

①ダメージケアシャンプー ハリコシ 1490円

www.muji.com

②ダメージケアシャンプー うるおい 1190円

www.muji.com

③ダメージケアシャンプー カラーキープ 1290円

www.muji.com

 上記3品はいずれもノンシリコーンアミノ酸系シャンプーで、アレルギーテスト済なため、髪・お肌に優しい商品です! それではそれぞれの特徴について説明していきます。

①ダメージケアシャンプー ハリコシ

 傷んだ髪に吸着して滑らかにする効果のある、ポリクオタニウム-10が多く含まれています。(パッケージ裏面の全成分上位にランクインしていることから多く配合されていると推察)

 毛髪表面をコーティングしてくれる成分であるPPG-3カプリリルエーテル花王様が開発された成分)を配合することで髪にハリ・コシを与えているようですね!

 その他、シロキクラゲ多糖体を配合し、髪のうるおい感やまとまりをUPしているようです。(濃度は不明、微添かもしれません)。

 

②ダメージケアシャンプー うるおい

 ①と同様に傷んだ髪に吸着して滑らかにする効果のある、ポリクオタニウム-10が多く含まれており、糖アルコールであるマルチトールを配合することで、髪にしっとり感を与えています。

 

③ダメージケアシャンプー カラーキープ

 泡立て成分(界面活性剤)でありながらカラーキープ、コンディショニング効果を持つ、ラウロイルメチルアラニンTEAを多く配合しており、①と同様毛髪表面をコーティングしてくれる成分であるPPG-3カプリリルエーテル花王様が開発された)を配合しています。

 それ以外にも、カラーキープ効果があるとされているリンゴ酸ジイソステアリル、加水分解エンドウタンパク、(ジヒドロキシメチルシリルプロポキシ)ヒドロキシプロピル加水分解ダイズタンパクが配合されています(濃度は不明、微添かもしれません)。

 

〜その他〜

 驚く事に上記すべてのシャンプーに防腐剤(フェノキシエタノールサリチル酸Na、安息香酸Naパラベンなど)が配合されておリませんでした。おそらく保湿成分かつ防腐助剤であるプロパンジオール、エチルヘキシルグリセリンを配合することで防腐性を上げている?のかもしれません。流石無印ですね~。

 それではまたお会いしましょう。

 

 

化粧品の◯◯フリーとは何か?

化粧品のパッケージに○○フリーと記載されているのを目にする機会は多いのではないでしょうか?

なんとなく理解できるけど、ハッキリとは分からないそんな方向けのまとめ記事です。

 

①アルコールフリー

エタノール(エチルアルコール)が配合されていないという意味です。

エタノールの配合濃度にもよりますが、お肌が敏感な方にとっては大切な表示かと思います。

 

②鉱物油フリー(無鉱物油)

石油由来の油が入っていないという意味です。例:ワセリン、ポリイソブテンなど

過去は精製技術が未発達で不純物が混入していたため、石油由来の油にマイナスイメージがありましたが、現在は気にされなくて大丈夫です。むしろ入っていた方が、お肌に水分を留めてくれたりもします。

この表示はなくても問題ないです。

 

パラベンフリー

パラベン(パラオキシ安息香酸エステル)が入っていないという意味です。

パラベンは優秀な防腐剤ですが、過去にアレルギーを起こす可能性があるとされ、使用禁止はされていないものの、現在は多くの化粧品で別の防腐剤(フェノキシエタノールなど)に置き換わっています。

あくまでもあった方が良い程度に考えておきましょう。

 

サルフェートフリー

硫酸系化合物を使用していないという意味です。

主にシャンプー、ボディソープなど泡立てに必要な成分に硫酸系化合物が使用される事が多いです。

例:ラウレス硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム

硫酸と聞くとマイナスイメージが強いですが、安全性に問題はありません。

この表示はなくても問題ないです。

 

今回は○○フリーについて解説しましたが、パッケージに記載の訴求内容や全成分、口コミなど総合的に判断して購入を検討されてください。

 

それではまた。

 

 

 

 

 

洗顔料の選び方

洗顔料はおおまかに二種類に分けられます。

①石鹸系洗顔

さっぱりとした使用感で、汚れをしっかり落とせます。一方で洗浄力が強いので、擦りすぎないよう注意が必要です。

代表成分:~石ケン素地、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、水酸化K、水酸化Naなど

・おすすめ石鹸系洗顔

パーフェクトホイップ (SENKA)

保湿剤であるグリセリン、DPG、ソルビトールを多く配合し、リクオタニウム-7を使用することで石鹸系でありながらきしみ感を軽減しつつも、さっぱりとした仕上がりです。また伸びもよく洗いやすい洗顔料です。

 

アミノ酸洗顔

泡立てやすく、お肌にやさしい洗顔料です。一方で石鹸系と比べるとやや洗浄力に劣ります。

代表成分:~アンホ酢酸Na、~アラニンNa、~グリシンNa、~グルタミンNa、~タウリンNa、~サルコシンNa、~ベタイン、~TEAなど

・おすすめアミノ酸洗顔

 

キュレル 潤保湿 泡洗顔

(花王)

保湿剤であるグリセリンマルチトール、PGを多く配合し、抗炎症効果のあるグリチルリチン2Kを国に認められた濃度配合しています。加えてアミノ酸洗顔料+ポンプ式ボトルですので泡立てやすく、すすぎ易いです。また、すすぎ後はしっとり感が持続するお肌にやさしい洗顔料です。

 

 

シャンプーの選び方


①洗浄成分による分類

 ①-1.硫酸(サルフェート)系シャンプー

洗浄力が高くて安価だが、皮脂を落としすぎる。

代表成分:~硫酸Na

 ①-2.アミノ酸系シャンプー

髪や頭皮にやさしいが、洗浄力はやや劣り価格は高い。

代表成分:~アンホ酢酸Na、~アラニンNa、~グリシンNa、~グルタミンNa、~タウリンNa、~サルコシンNa、~ベタイン

 ①-3.石鹸系シャンプー

アレルギーが極めて少なく、環境にやさしいが、アルカリ性のため皮脂を落としすぎ、髪がきしむ。

代表成分:~石ケン素地 ※~石けん素地と記載されていないケースもあります。

 

②法規による分類

 ②-1.化粧品

一般的に目にする商品のほとんどは化粧品と思って大丈夫です。

 ②-2.医薬部外品

いわゆる薬用シャンプー。パッケージに医薬部外品の表記があります。有効成分が国に認められた濃度配合されています。

有効成分:イソプロピルメチルフェノール、塩化ベンザルコニウム、サリチル酸、トリクロロカルバニリド、ピリチオン亜鉛(配合目的:殺菌) グリチルリチン酸ジカリウム(配合目的:抗炎症) 酢酸DL-α-トコフェロール(配合目的:血行促進)

 

③皮膚テストによる分類

 ③-1.パッチテスト済みシャンプー

 製品(シャンプー)の皮膚に対する刺激性を評価し、刺激性が無し又は緩和なもの。

 ③-2.アレルギーテスト済みシャンプー

製品(シャンプー)の皮膚に対するアレルギー性を評価し、アレルギー性が無し又は緩和なもの。※パッチテストを数週間で複数回行い、休止期間後再度パッチテストを行う試験で、パッチテストの上位互換。

 ③-3.スティンギングテスト済みシャンプー

スティンギング(痛み、かゆみ、ほてり、ひりつき等)を評価し、刺激性が無し又は緩和なもの。

 

④その他分類

 ④-1.ノンシリコーンシャンプー

洗いあがりが軽い仕上がりになり、シャンプー後のコンディショナーの乗りが良くなる。

 ④-2.シリコーン配合シャンプー

洗いあがりは元よりドライ後も、髪をしっとりサラサラに維持できます。

代表成分:~メチコン、~シロキサン

 

~まとめ~

敏感肌の方向け

①-2.アミノ酸系シャンプーかつ ③-2.アレルギーテスト済みの記載があるシャンプーをおすすめします。

頭皮がオイリーな方向け

①-1.硫酸(サルフェート)系シャンプーかつ③-1.パッチテスト済みの記載があるシャンプーをおすすめします。

髪の絡まり、ごわつきが気になる方

④-2.シリコーンが配合された①-2.アミノ酸系シャンプーをおすすめします。

コンディショナーを使用するのであれば④-1.ノンシリコーンでも問題ありません。

※どうしても、シャンプー単体(コンディショナーを併用すれば別)だとシリコーン有りの方がシリコーン無しより髪はサラサラになります。

 

ではまた。

 

詰め替えマウスウォッシュ成分解説

LIONから詰め替え用マウスウォッシュ下記4品が発売されています。

 

①ライトハーブミント(ノンアルコールタイプ)

②スプラッシュシトラスミント(アルコールタイプ)

③クリアハーブミント(アルコールタイプ)

④プラスホワイトニング(アルコールタイプ)

 

①-③は成分はほぼ同じ。

歯茎が痛む方は①のノンアルコールタイプを、スッキリしたいかたは②③のアルコールタイプを選ぶと良いでしょう。

④は歯の着色の一因となる金属イオン(鉄イオンなど)を吸着させるポリリン酸、汚れを洗浄除去するラウロイルサルコシンNaが配合されており、歯を白く保ちたい方におすすめです。

いままで、マウスウォッシュに詰め替え版は無かったのでこの機会にためしてみてはいかがでしょうか?

それではまた。

 

 

最近のボディミルクについて考えてみた

エクスキンオーガニックボディミルク(MADREX 約2600円 150g)

モイストボディミルク | マードゥレクス

推定 1%以上成分

水、オリーブ果実油(保湿剤いわゆるオリーブ油)、プロパンジオール(保湿剤)、グリセリン(保湿剤)、ペンチレングリコール(保湿剤)、エチルヘキサン酸セチル(保湿剤)

油分(オリーブ果実油、エチルヘキサン酸セチル)やグリセリンのような保湿剤(ペンチレングリコール含む)が多く含まれており保湿効果抜群と思われます。油分やグリセリンが多いにも関わらず使用感も良く、べたつかない点はとても好評価です。

 

ボディミルク AC(アプリコットローズの香り) (ハウスオブローゼ 約1650円 200mL)

推定 1%以上成分

水、DPG(保湿剤)、シクロペンタシロキサン(保湿剤、感触改良剤 いわゆるシリコーン)、エチルヘキサン酸セチル(保湿剤)、トリエチルヘキサノイン(保湿剤)、シア脂(保湿剤)、ペンチレングリコール(保湿剤)、ベタイン(保湿剤)、ベヘニルアルコール(保湿剤、粘度調整剤)

DPGやシクロペンタシロキサン、エチルヘキサン酸セチル、トリエチルヘキサノインなどサラサラとした多価アルコールや油分が配合されているため、肌の上ですべるような感触が特徴で、べたつきが嫌いな方におすすめのボディミルクです。つけた後、香りがしっかり残るのでお風呂上がりだけでなく、出掛ける前に使用するのもおすすめです。

 

敏感肌用うるおいボディミルク(無印 約1090円 300mL)

www.muji.com

推定 1%以上成分

水、グリセリン(保湿剤)、BG(保湿剤)、水添パーム油(保湿剤)、(C9-12)アルカン(保湿剤)、(C13-15)アルカン(保湿剤)、メチルグルセス-10(界面活性剤、乳化剤、粘度調整剤)

グリセリン、BGが多く含まれており、使用感はかなりしっとりしており保湿力は高いです。また、アレルギーテスト済みなのでお肌にもやさしいボディミルクです。

 

今年も一年よろしくお願いします。それではまた。

 

 

YOLU カームナイトリペアシャンプー成分解説

1%以上の全成分は以下と推察しています。

水、オレフィン(C14-16)スルホン酸Na(界面活性剤)、ココイルグルタミン酸TEA(界面活性剤)、コカミドプロピルベタイン(界面活性剤)、コカミドメチルMEA(界面活性剤)、PCAイソステアリン酸PEG-40水添ヒマシ油(界面活性剤)、ラウロイルメチルアラニンNa(界面活性剤)、トリイソステアリン酸PEG-120メチルグルコ-ス(界面活性剤)

低刺激性の界面活性剤(ココイル~、コカミド~)をベースにしつつも、サルフェート系の界面活性剤を入れる事で泡立ちもしっかり担保しています。

また、痛んだ髪を補修して、サラサラにする効果のあるリクオタニウム-10、ジステアリルジモニウムクロリドが配合されており、オールインワンシャンプーとしても使用できます。

洗髪中の指通り、ドライ後のうるおい感も中々類をみない製品かと思います。

ではまた。